IDaaSのメリットを理解しよう
企業として複数の外部サービスを利用する際に課題となるのが、それぞれのサービスを利用するために必要なIDとパスワードの管理です。
個人の場合は同じパスワードを使いまわす方も少なくありませんが、企業でそれをしてしまうと、パスワードが漏洩した際に複数のサービスを乗っ取られてしまう危険性があるため、基本的にパスワードを変えなくてはなりません。
多くのパスワードを管理するのは手間であり、それをシステムで容易化しようとしても、開発費やデータベースの維持費がかかってしまいます。
それらの課題を手軽に解決できるのが、多くの企業からサービスが提供されているIDaaSです。
IDaaSを利用するメリットは、保守性を高められるという点でしょう。
通常であれば複数のサービスに対して複数のパスワードが必要となりますが、IDaaSは一つのIDやパスワードを認証し、それをSaaSで使いまわすことができるサービスです。
保守性が下がるようにも思えますが、プロバイダが管理している専用のサーバーに情報が置かれるため、社内では管理コストが高くなってしまいそうなセキュリティシステムが導入されています。
また、社外に置くためサーバー攻撃にあったとしてもそれらの情報を守ることができるというのもメリットです。
短期間の管理であればメリットは薄いですが、長期的な管理を予定しているならば、このサービスを利用することで大幅にコストを削減することができます。